鶏ガラスープの素と「味の素®」の違いは?代用量と使い分け

調理・レシピ

鶏ガラスープの素と「味の素®」は、別の役割を持つ調味料です。「丸鶏がらスープ」は鶏肉と鶏がらを煮出した鶏がらスープの素で、「味の素®」は料理にうま味を加える調味料。公式資料に両者の換算量は示されていないため、同じ量で置き換えられるとは言えません。

料理に鶏だしの風味を加えたいなら鶏ガラスープの素、うま味を補いたいなら「味の素®」を選ぶのが基本です。以下では、違いと公式の使用量、代用するときの調整方法を整理します。

鶏ガラスープの素と「味の素®」は別の調味料

味の素パークでは、「丸鶏がらスープ™」は「中華だし」、「味の素®」は「うま味調味料」に分類されています。商品説明を見ても、用途や役割が異なります。

比較項目 「丸鶏がらスープ」 「味の素®」
公式の分類 中華だし うま味調味料
商品の説明 鶏肉と鶏がらを煮出した鶏がらスープの素 うま味を加える調味料
使い方の例 スープ、鍋、炒めもの 炒飯、炒め物、卵かけご飯など

「丸鶏がらスープ」は、鶏のだしの風味を料理に加える商品です。一方、「味の素®」は、昆布のうま味成分であるグルタミン酸を中心に、うま味を加える調味料として紹介されています。商品ページ記載の成分割合は、グルタミン酸ナトリウム97.5%、イノシン酸ナトリウム1.25%、グアニル酸ナトリウム1.25%です。

そのため、「味の素®」を鶏ガラスープの素と同じ味・用途の調味料と考えるのは適切ではありません。「味の素®」だけで、鶏の風味や塩味まで同じように補えるとは限りません。

料理に合わせて使い分ける

鶏だしの風味を加えたいときは鶏ガラスープの素

スープや鍋など、鶏だしの風味を生かしたい料理には「丸鶏がらスープ」が使えます。味の素社は、スープだけでなく鍋や炒めものにも使えると案内しています。商品名に「スープ」とありますが、汁物専用ではありません。

うま味を加えたいときは「味の素®」

料理にうま味を加える目的なら、「味の素®」が選択肢になります。公式Q&Aでは、炒飯や炒め物、卵かけご飯での使用例が紹介されています。ただし、鶏ガラスープの素がレシピで指定されている料理を、同じ味に仕上げるための代用品として示された量ではありません。

料理に必要な風味や役割が違うので、まずはレシピに指定された調味料を使うのが基本です。手元にない調味料を別のもので補う場合は、できあがりの味が同じになると決めつけず、少しずつ加えて調整します。

公式使用量の目安は調味料ごとに確認

味の素社が示している「丸鶏がらスープ」の目安は、湯150mlのスープ1杯分に小さじ1(2.5g)です。野菜炒め2人分、炒飯2人分、水500mlの鍋2人分は、それぞれ小さじ3(7.5g)とされています。

調味料・料理 味の素社の使用量の目安
「丸鶏がらスープ」・湯150mlのスープ1杯分 小さじ1(2.5g)
「丸鶏がらスープ」・野菜炒め2人分 小さじ3(7.5g)
「丸鶏がらスープ」・炒飯2人分 小さじ3(7.5g)
「丸鶏がらスープ」・水500mlの鍋2人分 小さじ3(7.5g)
「味の素®」・炒飯 8~10振り
「味の素®」・炒め物、卵かけご飯 3~4振り

「味の素®」のふり数は、70g瓶で1振り約0.1gという目安とともに公式Q&Aで紹介されています。これらは各商品・料理についての目安であり、「丸鶏がらスープ」と「味の素®」を相互に換算するための数値ではありません。また、ここで示した鶏ガラスープの素の量は味の素社の商品についての目安です。他社商品にそのまま当てはめず、使用商品の表示やレシピを優先してください。

「味の素®」で代用するとき、同じ量でよい?

「味の素®」を鶏ガラスープの素と同じ量入れれば代用できる、という公式の換算方法はありません。両者は役割が異なるため、レシピに書かれた鶏ガラスープの素の分量を、そのまま「味の素®」に置き換えるのは避けましょう。

代用品は商品によって塩分や風味が異なる場合があります。別の調味料を使うなら、レシピの分量を一度に入れず、少量ずつ加えて味を確かめます。必要な味が鶏だしの風味なのか、うま味なのかを考えて選ぶと、調整しやすくなります。鶏の風味も必要な料理では、「味の素®」だけで同じ仕上がりになると見込まず、味見をしながら必要な味を整えてください。

塩分を比べるときは食塩相当量を見る

塩分を比較するときは、パッケージの栄養成分表示にある「食塩相当量」を確認します。比較する商品と使用量をそろえることも大切です。商品ごとに一食分や表示の基準量が異なると、数値だけを見ても同じ条件で比べられません。

「丸鶏がらスープ」55g瓶は、スープ1杯分の2.5gあたり、食塩相当量が1.2gと表示されています。この数値は対象商品の表示値であり、塩分ひかえめ品や他社製品、「味の素®」の値として扱うことはできません。

なお、「丸鶏がらスープ」<塩分ひかえめ>は、通常品と比べて食塩相当量を40%カットした商品として紹介されており、小さじ1杯分(2.5g)あたりの食塩相当量は0.67gです。通常品とは商品が異なるため、購入した商品の表示を確認してください。

商品はリニューアルにより原材料や栄養成分などの表示が変わる場合があります。食塩相当量を食事管理に使うときは、手元のパッケージに記載された最新の表示を基準にしましょう。

まとめ

鶏ガラスープの素は鶏だしの風味を加える中華だし、「味の素®」はうま味を加える調味料です。目的が異なるため、同じ量で置き換えられるとは限りません。料理に必要な風味に合わせて選び、代用品を使うときは少量ずつ加えて調整しましょう。塩分を比べる場合は、商品と使用量をそろえ、パッケージの食塩相当量を確認してください。